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裏ハムラ法で目の下のクマやたるみを改善! メリット・デメリットなどを徹底解説

裏ハムラ法で目の下のクマやたるみを改善! メリット・デメリットなどを徹底解説

「裏ハムラ法」とは、目の下のクマやたるみを取る施術方法のひとつです。下まぶたの裏側から眼科脂肪を取り除くことで、目の下の凹凸を改善します。美容施術に詳しい方であれば、調べているうちに一度は目にしたことがある言葉ではないでしょうか。

この記事では、「裏ハムラ法とは一体どんな施術なのか?」「裏ハムラ法とハムラ法の違いってなに?」といった疑問について、裏ハムラ法の基礎知識、メリット・デメリットなどを解説します。

目の下のクマやたるみにお悩みの方は、ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしてください。

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法は、経結膜的眼窩脂肪移動術と呼ばれている術式であり、その名の通り結膜側(下まぶたの裏側)からアプローチし、眼窩脂肪をティアトラフ(目の下の生理的に凹んでいる部分)へ移動させて、目の下のクマを改善させる方法です。

眼窩とは、眼球があるくぼんでいる場所を指す総称で、裏ハムラ法でいう眼窩脂肪とは眼窩にある脂肪のことを指します。眼窩脂肪がまぶたの下で島のように浮き出ることにより、見た目のバランスが崩れ、目の下のクマやたるみが生まれます。したがって、目の下のクマやたるみを改善するためには、この眼窩脂肪を処理しなければなりません。裏ハムラ法はそのための選択肢の一つです。

裏ハムラ法とハムラ方の違い

裏ハムラ法とハムラ方の違い

表ハムラ法は裏ハムラ法と混合しないために「表」をつけた表現で、単にハムラ法と呼ばれいています。表ハムラ法は目の下の表側から皮膚や眼窩筋を切開して、眼窩脂肪の処置や皮膚の切除を行うのに対し、裏ハムラ法では下まぶたの裏側を一部切開して眼窩脂肪を処理する点が大きな違いです。

表ハムラ法との違いとしては、裏ハムラ法は切開部位がまぶたの裏側になるため表面から見た時に傷跡が残る心配がないことなどが挙げられます。また、裏ハムラ法の場合には非常に狭い視野で行うため手術操作が難しく、かなり難易度が高いです。どんな慣れたドクターでも、狭い視野で行うため、小さな血管から出血があり、止血できなかった場合にはダウンタイムが長くなるリスクなどはあります。

一方で、表ハムラ法の場合には皮膚のたるみも同時に治療が可能であるメリットがありますが、わからない程度の傷跡が残る可能性や皮膚を切除しすぎた場合に「下眼瞼外反」といってまぶたがめくれた状態(あっかんベー)が残ってしまう可能性があります。

どの施術もメリット・デメリットがあるので、理解した上で施術を受けることがおすすめです。

裏ハムラ法のメリット

目の下のふくらみとへこみが改善できる

裏ハムラ法では目の下のふくらみ(眼窩脂肪)を凹んでいるティアトラフに移動して凹みを埋めるため、目の下のふくらみと凹みを同時に改善できることができます。

涙袋がなくならない

表ハムラ法では目の表面を切開するため、術者がやり方を工夫しなければ、涙袋が少なくなってしまう可能性がありますが、裏ハムラ法では涙袋は温存できます。一般的なクマ取り(経結膜的下眼瞼脱脂)でももちろん涙袋は温存されますし、むしろ涙袋は出てくるのでこの点は一緒です。

傷跡が残らない

表ハムラ法と異なり、裏ハムラ法の場合には表に傷跡が残らない点がメリットです。
こちらもクマ取り(経結膜的下眼瞼脱脂)と共通です。

ダウンタイムが短い

表ハムラ法と比較すると、裏ハムラ法の場合には表側に切開を伴わないため、ダウンタイムが短いことが多いです。ただ、裏ハムラ法の場合でも内側に太い血管があり、その付近を狭い視野の中で手術操作を行うため、どんなに優れた医師でもそのあたりの操作で出血した場合にはダウンタイムはむしろ長くなる可能性があります。

外反のリスクが低い

表ハムラ法と異なり、皮膚を切開しないため、外反のリスクがありません。外反とは先ほど説明した通り、皮膚を切除することにより、瞼が下に引っ張られ、裏返ってしまうことです。

裏ハムラ法のデメリット

処置が難しいため、施術時間がかかる。

裏ハムラ法は、前述した通り、1㎝ほどの狭い切開から眼窩を操作するため、狭い視野の中で高度な技術が求められます。そのため、処置が難しいため、高度な技術が必要なため、一定レベル以上でできる医師が少ないこととどんなに裏ハムラ法に慣れた医師でも一時間弱は施術時間がかかります。そのため、表ハムラ法と比較すると処置時間はむしろ短いですが、下眼瞼脱脂と比較すると処置時間は長くなります。

ダウンタイムが下眼瞼脱脂と比較すると長い。

表ハムラ法と比較すると、裏ハムラ法の場合には表側に切開を伴わないため、ダウンタイムが短いことが多いです。ただ、裏ハムラ法の場合でも内側に太い血管があり、その付近を狭い視野の中で手術操作を行うため、どんなに優れた医師でもそのあたりの操作で出血した場合にはダウンタイムはむしろ長くなる可能性があります。

再発の可能性がある。

まぶたの裏側から眼窩脂肪と眼窩隔膜へ糸をかけて、脂肪を移動し、固定してくる以上、固定がとれた場合には一定数再発の可能性があります。
まぶたの表を切開したくない、眼窩脂肪をとる処置に抵抗がある方にとっては裏ハムラ法はとても良い施術ですが、一定数再発のリスクがあることは頭に入れておきましょう。

医師により高い技術力が求められる。

裏ハムラ法は下まぶたの裏側の結膜が手術の場となるため、術野(手術の際に見える視野)が狭く、かなり難易度が高い処置が要求されます。そのため、不慣れな医師が裏ハムラ法を行った場合には思ったような効果が得られないだけでなく、ダウンタイムも長くなります。そのため、十分な治療効果を得られるためには裏ハムラ法の経験豊富な医師を探す必要性があります。

下眼瞼脱脂術と比較すると料金相場が高い。
(表ハムラ法と比較しても同様の料金相場です)

一般的に技術力のある裏ハムラ法を受けようと思ったら、50~60万円ほどはかかります。
先ほどお伝えした通り、高度な技術力が特に必要なため、裏ハムラ法のみを行っているクリニックもあるほどです。相場より安い料金で裏ハムラ法を行っているクリニックもありますが、技術力により再発性、仕上がり、ダウンタイムなどが大きく異なります。そのため、一定レベル以上の裏ハムラ法を行おうと思ったら、料金相場は高くなります。

裏ハムラ法のダウンタイム

裏ハムラ法のダウンタイム

裏ハムラ法のダウンタイムは一般的に一週間ほどとされています。そのため、表側を切開する表ハムラ法(ダウンタイムは1~2週間と言われている)と比較すると切開を伴わないためダウンタイムは短くなる傾向にあります。

ただ、裏ハムラ法の場合でも内側に太い血管があり、その付近を狭い視野の中で手術操作を行うため、どんなに優れた医師でもそのあたりの操作で出血した場合にはダウンタイムはむしろ長くなる可能性があります。

裏ハムラ法で失敗しないためには

裏ハムラ法に限った話ではありませんが、手術をする以上メリットとデメリットは必ず存在します。
そもそもの話ですが、物事のどのようなことにもメリットとデメリットが存在するので、それを比較した際にメリットが大きいようであれば、手術をするべきです。

では、裏ハムラ法における大きな失敗とは何を意味するでしょう。不可逆性で元に戻せないものを大きな失敗としてとらえておりますが、そういった意味では大きな失敗はありません。

裏ハムラ法を受ける上で大きく異なるのは、

  1. 施術時間の違いによる負担
  2. 内出血・ダウンタイムをいかに抑えられるか
  3. 再発がどのくらいしないか

だと考えます。

裏ハムラ法は慣れている医師でもとても高度な技術を要求されますので、全て完璧に行うことは大変難しいですが、①~③のリスクを最小限にするためには、裏ハムラ法の経験豊富な技術力のある医師に任せることが重要になります。

また、患者様側がしっかり自分の意志や考えを伝え、希望通りに処置してもらうことが大事なので、希望や疑問点はカウンセリングでしっかりお話ししましょう。これらを行うことで仕上がりの満足度は大きく異なる傾向にあります。

裏ハムラ法がおすすめの人とは

余分な皮膚のたるみが少ない人

裏ハムラ法は皮膚の表面にはメスを入れずに、下まぶたの裏側にある結膜を切開するため、表に余分な皮膚のたるみが少ない方におススメの施術です。年齢でいえば、40代以下か、40代でも皮膚のたるみが少ない方が適応になります。もちろん、眼窩脂肪の膨らみが強い場合であれば、40代以上でたるみが強い方に行う場合もありますが、その場合皮膚のたるみの部分は残る形になります。

余分な皮膚のたるみが少ないことに関しては、下眼瞼脱脂、脂肪注入やヒアルロン酸によるボリュームコントロール、裏ハムラ法のどの施術でも限界があるため、たるみが強い方を最も綺麗にするのであれば、表の余剰皮膚除去もしくは表ハムラ法が必要になります。

表の目の際に切開したくない方

目の下の皮膚は、傷の治りが比較的よいため、目の下を切開したとしても目立つ傷が残ることはほとんどないですが、顔の見える位置を切開したくない方には裏ハムラ法がおすすめです。

涙袋を温存したい方

表の切開が必要な方は40代後半以上の方が多いため、涙袋を気にされる方は比較的稀ですが、涙袋をどうしても残したい方は裏ハムラ法がおすすめです。

まとめ

今回は、裏ハムラ法のメリット・デメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

目の下のクマやたるみの治療には、裏ハムラ法の他に、下眼瞼脱脂術、脂肪注入・ヒアルロン酸注入によるボリュームコントロール、表ハムラ法など様々な治療法がございます。

全ての治療には、メリット・デメリットが存在するため、この治療が最も良いということはありませんし、下眼瞼のクマやたるみの治療に関しては、日本美容外科学会や国際学会でも、30~40年にわたって議論されており、どの施術が最も良いのかということについては結論が出ていない状態であります。
そのため、ご自身の考え方や状況に応じて、メリット・デメリットを踏まえた上で施術方法や担当していただく医師を決めることが非常に大事となります。

カウンセリングでしっかりどの術式に関しても説明してくれて、最もご自身にあった施術を提案してくれる経験豊富な医師のもとで施術を行いましょう。

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[ COLUMN ]
この記事を監修したドクター
白岩 拓巳

白岩 拓巳

Takumi Shiraiwa

経歴

2016年 千葉大学医学部医学科 卒業
2016年 横浜労災病院
2017年 平戸市民病院
2018年 千葉大学医学部附属病院
2019年 千葉労災病院
2020年 大手美容外科クリニック 新宿本院
2020年 大手美容外科クリニック 福岡院 副院長
2021年 大手美容外科クリニック 広島院 院長
2021年 大手美容外科クリニック 銀座院 院長
2022年 ネビュラクリニック 院長

所属学会・資格

日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
ボトックスビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
アメリカ心臓協会 ACLSプロバイダー
アメリカ心臓協会 BLSプロバイダー
日本救急医学会 ICLSプロバイダー
日本内科学会 JMECC修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了

学術集会演題発表歴

1. 白岩拓巳、越後憲之、野崎藤章、近藤有理子:「NICU入室中の早産低出生体重児に分娩室で緊急手術を施行した一例」第22回日本小児麻酔学会学術集会、2016.10.8(横浜)
2. 白岩拓巳、石田晶子、石渡一樹、内藤久美子、大和梓、志賀明菜、中山哲俊、永野秀和、鈴木佐和子、小出尚史、高躍、堀口健太郎、田中知明、横手幸太郎:「ETSS術後再発に対して再手術施行したCushing病の長期経過観察2症例」 第19回日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会、2018.9.8(東京)
3. 塚越彩乃、小野啓、白岩拓巳、金子ひより、石渡一樹、前田祐香里、北原綾、石川崇広、林秀樹、横手幸太郎:「減量目的に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を施行した精神疾患合併をもつ高度肥満症の2例」 第56回日本糖尿病学会関東甲信越地方会、2019.1.26(横浜)
4. 白岩拓巳、馬場雄介、石川崇広、越坂理也、前澤善朗、横手幸太郎:「ACTH単独欠損症に対する治療により血糖値が安定化した高齢者1型糖尿病の1例」 第69回日本老年医学会関東甲信越地方会、2019.3.2(東京)
5. 白岩拓巳、馬場雄介、石川崇広、越坂理也、前澤善朗、横手幸太郎:「ACTH単独欠損症に対する治療により血糖値が安定化した高齢者1型糖尿病の1例」 第69回日本老年医学会関東甲信越地方会、2019.3.2(東京)
6. 上田聖、小野啓、小澤元、菊池暢行、佐藤奈緒、鈴木詢也、白岩拓巳、塚越彩乃、熊谷仁、横手幸太郎:「高度肥満症を伴う1型糖尿病に予測低血糖自動注入停止型インスリンポンプを導入した1例」 第37回日本肥満治療学会学術集会、2019.11.2(東京)
7. 類家裕太郎、田村愛、白岩拓巳、石渡一樹、内藤久美子、石田晶子、河野聡美、出口ハンナ、藤本真徳、佐久間一基、鈴木佐和子、小出尚史、山崎有人、笹野公伸、横手幸太郎:「PRKACA変異陽性のCortisol及びAldosterone同時産生副腎腺腫の1例」 第29回臨床内分泌代謝Update、2019.11.29(高知)
8. 由井健智、白岩拓巳、石川耕、三村正裕:「免疫チェックポイント阻害薬関連劇症1型糖尿病の1例」 第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会、2020.1.18(横浜)
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岸大輔

岸大輔

Daisuke Kishi

経歴

昭和大学医学部医学科 卒業
東海大学医学部附属病院 形成外科
都内病院 麻酔科
大手美容外科クリニック 川口院 院長
大手美容外科クリニック 新宿東口院 部長
大手美容外科クリニック 仙台駅前院 副院長
大手美容外科クリニック 高田馬場院 院長
大手美容外科クリニック 枚方院 院長

所属学会・資格

日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本麻酔科学会正会員
ボトックスビスタ認定資格医
ジュビダームビスタ認定資格医
ジュビダームビスタバイクロス認定資格医
日本救急医学会ICLSプロバイダー修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

学術集会演題発表歴

1. 『肢帯型筋ジストロフィー患者の腹腔鏡下虫垂切除術に対する麻酔経験』,第59回日本麻酔科学会合同学術集会,演者:岸大輔、奥田奈穂、小柳哲男、斎藤郁恵、新井多佳子、島田宗明
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