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経結膜脱脂(切らないクマ取り)の効果と術後の腫れ・NG行動とは?

経結膜脱脂(切らないクマ取り)の効果と術後の腫れ・NG行動とは?

近年、目の下のクマ治療として人気になっているのが経結膜脱脂術。クマの原因になっている眼窩脂肪を切除し、ダウンタイムを抑えて目の下のクマを目立たなくすることができるということで大変人気になってきています。しかし、施術を調べる上でブログやSNSを見ていると「経結膜脱脂を受けて後悔した」「経結膜脱脂を受けてかなり腫れた」などといった記事を見かけることがあります。施術を検討しているタイミングでそのような記事を目にしてしまい、不安になったり踏みとどまったりしている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際に経結膜脱脂はどうなのか?
ブログやSNSなどのマイナスな情報の実態、経結膜脱脂を受けて後悔する例など具体的に解説していきます。

白岩 拓巳
editor chief
[監修者] ネビュラクリニック 統括院長/代表

白岩 拓巳

Instagram instagram

経歴

2016年 千葉大学医学部医学科 卒業
2016年 横浜労災病院
2017年 平戸市民病院
2018年 千葉大学医学部附属病院
2019年 千葉労災病院
2020年 大手美容外科クリニック 新宿本院
2020年 大手美容外科クリニック 福岡院 副院長
2021年 大手美容外科クリニック 広島院 院長
2021年 大手美容外科クリニック 銀座院 院長
2022年 ネビュラクリニック 院長

経結膜脱脂とは

目の下のクマは、目の下の眼窩と呼ばれる凹みに眼窩脂肪が突出することにより目の下がクマのように見えて黒クマが生じてしまいます。眼窩脂肪が突出することによりできる目の下の膨らみは、老けて見えたり、疲れて元気がないように見えたりと周囲の人にマイナスな印象を与えます。
経結膜脱脂とは、目の裏の結膜側を小切開して眼窩脂肪を除去することで目の下の膨らみ(クマ)を改善します。

経結膜脱脂の概要

クマの原因である目の下の膨らんだ脂肪、いわゆる黒クマを取り除く施術です。
わかりやすいように、目の下の切らないクマ取りと言われることもあります。「目の下の脂肪を除去する」というと大がかりな処置を想像しますが、目の裏の見えない部分からアプローチするため、傷跡を残さずクマを改善することができます。特に黒クマに効果があり、(青クマや茶クマに黒クマが混ざっているケースにも効果あり)目の下の膨らみや影を改善します。 
比較的ダウンタイムが短いため、お仕事や学生さんで学校など長期休みがとれない方でも施術を受けやすいのが特徴です。また比較的短時間で綺麗に改善させることができます。

経結膜脱脂で得られる効果

目の下のクマが改善することで、目元だけでなく、顔全体が明るく若々しい印象へ変化させる効果が期待できるでしょう。

ハムラ法との違い

経結膜脱脂とよく比較されるハムラ法についてご説明いたします。
先ほどまでご説明してきたように、経結膜脱脂は目の裏の結膜側を小切開して眼窩脂肪を除去することで目の下の膨らみ(クマ)を改善します。
それに対して、ハムラ法は表ハムラ法と裏ハムラ法があり、どちらも皮膚の表側を小切開するのか、裏側の結膜側を小切開するのかで違いはあるものの、眼窩脂肪を除去するのではなく、眼窩脂肪を移動させることによって目の下の膨らみ(クマ)を改善していきます。
ハムラ法の場合には脂肪を移動させているだけで、元に戻ってしまうリスクがありますが、逆に言えばいつでも戻せるというメリットもあります。
一度でしっかり綺麗にし、半永久的な効果を期待したいという方は経結膜脱脂がおすすめです。反対に戻る可能性は理解した上で、ハムラ法を試してみたいという方にはハムラ法がおすすめです。

経結膜脱脂の術後に現れる症状

経結膜脱脂の術後は、腫れや内出血などを生じる可能性があります。
また、まぶたの裏の結膜側を小切開しているため、傷が閉じるまでの1週間ほどは目がゴロゴロしたり、乾燥しやすかったり、涙の中に血液が混じって出てくる可能性があります。
これらは手術後の正常な経過ですので、基本的には時間経過で改善していきます。
(まぶたの裏の結膜を小切開しているため、炎症が出るのが通常の反応のため)

経結膜脱脂で腫れる理由

経結膜脱脂でなぜ腫れが生じるのか理由を解説していきます。
一般的に腫れがなぜできるかということですが、人間の身体は医療的な施術をした際や筋トレ後などにも共通して、炎症物質が生じます。これらが出てくると、炎症で水分が出てくるため、患部がむくみます。これによって膨張すると患部が腫れたようになります。
また出血が生じた際にも同様に血液は水分ですので、むくみます。
この二つの要素により、経結膜脱脂に限らず、全ての医療施術で腫れやむくみが生じると考えてよいでしょう。(腫れの大小はあります)

腫れの期間と症状

腫れやむくみは基本的には1週間ほどで落ち着きます。
これには、施術する医師の技術や施術時間がどのくらいかかったのかなどが影響してきます。また、施術を受ける方の体質などで出血しやすい場合や基礎疾患がある場合、出血しやすいお薬を飲んでいる場合には腫れの度合いや期間に影響を与えることがあるようです。
短い方では、大きな腫れは数日でおさまり、通常通りのお仕事や学校生活を送るのに数日もかからない方もいます。施術を受ける際には、そのようなダウンタイムなのかもカウンセリング時に確認するとよいでしょう。

術後のNG行動

次に経結膜脱脂術の手術後のNG行動についてご紹介していきます。

患部への外的刺激

全ての美容外科施術を受けた際の術後の過ごし方に共通しますが、施術後、患部が気になるあまり施術した部位をむやみに触ってしまうと、感染のリスクを高めるだけでなく、施術後の治りが悪くなってしまうなどのデメリットが生じます。施術後は、医師の指示に従い、患部への外的刺激をかけないように注意しましょう。

化粧品による刺激 

施術後、患部へのお化粧は基本的には避けましょう。
経結膜脱脂は、まぶたの裏の結膜側から処置するため、通常まぶたの下側へお化粧をしてもそれほど影響はありません。しかし、何かの際に化粧が目の中やまぶたの裏に入った際には、治りが悪くなったり、痛みを伴ったりするリスクがあるでしょう。このことを念頭に置いて、施術後患部へお化粧をする際には細心の注意を払い生活をしましょう。

入浴や運動、飲酒

全ての美容外科施術に共通しますが、施術後数日は血行が良くなるような行為(長時間の入浴、運動、飲酒など)は控えましょう。術後どのくらい制限するのがよいのかは個人差がありますが、目安としては、患部が熱を持っていて温かい期間は避けた方が無難です。この期間は患部を冷やすことにより腫れを最小限にすることができるので、頭に入れておきましょう。

コンタクトレンズの装着

コンタクトレンズの装着は、施術部位への外的刺激を加えるため、経結膜脱脂を受けてから原則1週間ほどは控えていただいております。当院では、日常生活でどうしてもコンタクトレンズを装着しなければいけない場面が一週間以内にある時には、特別にその時間のみ許可しています。そのため、仕事や学校などに通っている方でも長期休みをとらずとも施術が受けられるように配慮しています。そのような配慮をしていますが、術後の経過で問題が発生した方は一人もいないのでご安心ください。

長時間の横臥

施術後、頭を心臓の高さと同じ高さであったり、心臓より頭の位置を低い状態で横になると患部のむくみや腫れが強くなる傾向にあります。施術後は長時間頭の位置が低くなるような体勢で休息をとるのではなく、頭の位置を高くして寝るようにしましょう。

経結膜脱脂の治療の流れ

経結膜脱脂の治療の流れ  

経結膜脱脂の治療の流れをご説明いたします。

適した症状

前半でも説明してきたように、経結膜脱脂に適した症状は、目の下の膨らみが眼窩脂肪が原因で起こっていることにあります。一般の方から、「私の目元は膨らみより凹みが気になってクマがあります」と言われることがありますが、実際に診察してみると凹みは目の下の眼窩脂肪による膨らみが原因で形成されていることが良くあります。目の下のクマ治療に精通していないと医師ですら見分けるのが難しいことがあるのが、目の下のクマの治療です。そのため、素人(一般の方)が正しく判断するのは極めて難しいと思います。目の下のクマが気になる方は、一度目の下のクマ治療の経験が多いクリニックや医師に相談しましょう。
美容皮膚科がメインのクリニックや目の下のクマの治療をあまりやっていない医師やクリニックでは誤診される可能性があります。

治療方法

目の裏の結膜側を小切開して眼窩脂肪を除去することで目の下の膨らみ(クマ)を改善します。

麻酔、切開

まず、痛みをとるために目の下全体を局所麻酔します。局所麻酔の前に、目元の痛みをとる点眼薬を行い、笑気麻酔や静脈麻酔でリラックスした状態にしてから通常行います。
その後、十分に麻酔が効いた状態でまぶたの裏の結膜側を小切開し、手術を始めます。
手術時は、患者側は手術をしている背景は一度も見えませんので、手術風景がみえることが不安という方でもご安心ください。

脱脂

小切開の後、適切に内部処理を行い、目の下のクマの原因になっている眼窩脂肪を取り除きます。

止血

この手術では、手術中の止血操作が非常に重要になります。
止血をしっかり行い、順調に手術を進めていくことによって、手術後の仕上がりが良くなったり、ダウンタイムが短くなります。

治療時間と仕上がり

治療時間の短さは仕上がりに大きく影響します。
経結膜脱脂(目の下の切らないクマとり)は、近年とても流行っていますが、その仕上がりや手術時間は受けるクリニックや医師の技術によって天と地ほど異なります。
一般的に、経験症例数が多く、手術の上手な医師ほど、手術に無駄な操作がありません。そのため、手術時間が10分~20分と比較的早くに終わり、仕上がりもとてもきれいです。
これに対して、まだ経結膜脱脂に慣れていない医師ですと、同じ手術でも1~2時間かかることもあります。そうすると当然腫れやダウンタイムもひどくなりますし、十分な量の眼窩脂肪が取れていなかったり、逆に眼窩脂肪を取り過ぎたりするリスクがあります。
治療時間は医師の技術によって決まるため、仕上がりやダウンタイムの短さに大きく影響することを頭に入れておきましょう。

経結膜脱脂の選択肢

ここまで、切らない目の下のクマ取り(経結膜脱脂)についてご紹介してきました。この手術は、しっかり適応を診断し、経験豊富な医師が適切に手術を行えば、とても良い施術です。
目の下のクマでお悩みの方は是非検討し、カウンセリングを受けましょう。
その際に、大事になってくるポイントは、何といってもそのクリニックや医師が目の下のクマの治療経験が豊富かどうかです。これを念頭にいれて治療を検討しているクリニックへカウンセリングへ行きましょう。

ヒアルロン酸注入との比較

経結膜脱脂を検討する方が、よく検討するのが、注入治療との比較です。目の下の注入治療には、ヒアルロン酸注入やベビーコラーゲン注入、スネコス注射などがあります。
その中でも、手術を受けずに綺麗にしたい方に向いているのが、ヒアルロン酸注入です。
これは、目の下が膨らむことによって相対的に凹んで見えている部分に対してヒアルロン酸を注入していくことで、膨らみとの段差をなくし、一見目の下のクマがなくなったかのような外見を実現します。ヒアルロン酸注入は経結膜脱脂と異なり、半永久的に効果が持続する治療ではありませんが、「まだ、経結膜脱脂などの治療を受けるのには抵抗がある」「一度手術以外の治療法で試してみたい」という方には向いている治療ですので、選択肢として考えましょう。

経結膜脱脂の料金相場

一般的に、経結膜脱脂の料金相場は20万~40万ほどです。
手術による仕上がりは医師の技術力によって大きく左右されるため、料金相場より明らかに安い場合には仕上がりが悪く、結局修正料金がかかって、治療にかかった金額が結局相場より高くなってしまったということになりかねません。
施術をご検討の際には、施術代金ではなく、症例写真や医師やクリニックの症例経験などを比較し、施術をお願いするクリニックや医師を決めていきましょう。

まとめ

目の下のクマ取りなら、クマ治療に特化しているネビュラクリニックがおすすめです。

ネビュラクリニックのクマ治療の特徴

先ほど目の下の切らないクマ取り手術のデメリットとして、技術力の差により施術の仕上がりや腫れ具合に大きな差が出ることを挙げてきました。ネビュラクリニックでは、毎日多くの目の下のクマのご相談や施術があります。そのため、症例が豊富でどの医師が担当しても高クオリティーのクマ取り手術ができるように、技術共有や指導などが行われています。

ネビュラクリニックでは、不必要な治療はおすすめしません。ここまでクマの原因や治療法などをご説明してきましたが、目の下のクマが気になるといっても原因や治療法が人それぞれ異なります。
当院では目の下の切らないクマ取り、脂肪注入、ハムラ法、目の下のたるみ切除、ヒアルロン酸やスネコス注射などの注入治療を幅広く扱っており、患者様のお目元に合わせて治療が行われるようになっております。その方に不必要な治療は勧めませんので、本当に必要な治療のみを高品質で提供し、目の下のクマを改善していきます。

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この記事を監修したドクター
岸大輔

岸大輔

Daisuke Kishi

経歴

昭和大学医学部医学科 卒業
東海大学医学部附属病院 形成外科
都内病院 麻酔科
大手美容外科クリニック 川口院 院長
大手美容外科クリニック 新宿東口院 部長
大手美容外科クリニック 仙台駅前院 副院長
大手美容外科クリニック 高田馬場院 院長
大手美容外科クリニック 枚方院 院長
ネビュラクリニック京都院 院長

所属学会・資格

日本美容外科学会(JSAS)正会員
日本麻酔科学会正会員
ボトックスビスタ認定資格医
ジュビダームビスタ認定資格医
ジュビダームビスタバイクロス認定資格医
日本救急医学会ICLSプロバイダー修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

学術集会演題発表歴

1. 『肢帯型筋ジストロフィー患者の腹腔鏡下虫垂切除術に対する麻酔経験』,第59回日本麻酔科学会合同学術集会,演者:岸大輔、奥田奈穂、小柳哲男、斎藤郁恵、新井多佳子、島田宗明
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