クマ取り後に左右差が出るのはなぜ?原因と改善方法、失敗を防ぐポイントを美容外科医が解説
目の下のクマ取りを受けた後、「右目だけふくらみが残っている」「片側だけくぼんで見える」「左右で仕上がりが違う」と感じたことはありませんか?
クマ取りは、目の下の余分な眼窩脂肪を取り除き、疲れた印象や老けた印象の改善を目指す人気の美容整形です。
しかし、術後に左右差が生じることもあり、「手術に失敗したのでは?」と不安になる方も少なくありません。
実際には、術後の腫れやむくみによる一時的な左右差もあれば、もともとの骨格や脂肪量の違い、脂肪の除去量などが影響している場合もあります。
この記事では、クマ取り後に左右差が生じる原因や改善方法、修正手術の必要性、左右差を防ぐためのポイントについて、ネビュラクリニック広島院院長の住尾 祥隆医師の監修のもと解説します。
ネビュラクリニックでは、クマ取りの施術だけでなく、他院でクマ取りを受けたあとの左右差や仕上がりに関するご相談にも対応しています(他院修正外来)。
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1. クマ取り後に左右差が出るのはなぜ?

クマ取り後の左右差には、さまざまな原因があります。
まず知っておきたいのは、人間の顔はもともと完全な左右対称ではないということです。
目の大きさや骨格、皮膚の厚み、眼窩脂肪の量などには、誰でも多少の左右差があります。
そのため、クマ取りでは単純に左右同じ量の脂肪を除去すれば、左右対称に仕上がるわけではありません。
① 術後の腫れやむくみの違い
クマ取り後に左右差が生じる原因として、まず考えられるのが腫れやむくみです。
経結膜脱脂では、下まぶたの裏側から眼窩脂肪を取り除きます。手術によって組織に炎症が生じるため、術後には一時的な腫れや内出血が起こります。
この炎症の程度は左右で必ずしも同じではありません。
例えば、片側の脂肪量が多かった場合や、術中の組織操作に違いがあった場合には、左右で腫れ方が異なることがあります。
術後数日から1週間程度は特に腫れが目立ちやすく、片側だけふくらみが残っているように感じることもあります。
術後早期の左右差は、必ずしも手術の失敗を意味するわけではありません。
ただし、急激に片側だけ腫れる、強い痛みがある、視力に異常がある場合は、出血などの合併症の可能性もあるため、直ちに医療機関へ連絡する必要があります。
② もともとの眼窩脂肪量や骨格の左右差
目の下のふくらみは、眼窩脂肪の突出によって生じることがあります。
眼窩脂肪は一般的に内側・中央・外側の脂肪区画に分けて考えられますが、それぞれの突出量や位置には個人差があります。
また、頬骨や眼窩縁の形状、目の下を支える靭帯などにも左右差が存在します。
例えば、右側の眼窩脂肪が強く突出していても、左側は骨格によるくぼみが目立っている場合があります。
このようなケースでは、左右同じ量の脂肪を取り除いても、見た目が均等になるとは限りません。
重要なのは、脂肪の除去量を左右でそろえることではなく、術後の目元全体のバランスを整えることです。
③ 脂肪の取り残しや取りすぎ
術後の腫れが落ち着いても左右差が残る場合、眼窩脂肪の除去量が関係している可能性があります。

片側の脂肪が十分に除去されていなければ、その部分だけふくらみが残ることがあります。
反対に、脂肪を過剰に除去すると、目の下がくぼんで影が強調されることがあります。
特に目の下は、わずかな凹凸でも光の当たり方によって印象が変わりやすい部位です。
ただし、術後のふくらみがすべて脂肪の取り残しとは限りません。腫れや瘢痕、皮膚のたるみなどによっても同様の見た目になるため、慎重な診断が必要です。
2. クマ取り後の左右差はいつまで続く?

クマ取り後に左右差が気になる場合、どのくらい経過を見ればよいのでしょうか。
一般的な経結膜脱脂では、腫れや内出血は1〜2週間程度で目立ちにくくなることが多いものの、細かなむくみや組織の変化が落ち着くまでには、さらに時間がかかる場合があります。
術後の経過には個人差がありますが、目安は以下のとおりです。
- 術後1〜3日: 腫れやむくみが強く出やすく、左右差が目立つことがある時期
- 術後4〜7日: 腫れが徐々に落ち着き始める時期
- 術後2週間〜1か月: 大きな腫れが改善し、仕上がりの輪郭が見えてくる時期
- 術後1〜3か月: 細かなむくみや組織の状態が落ち着き、左右差を評価しやすくなる時期
ただし、これらはあくまで一般的な目安です。
脂肪注入やハムラ法などを併用した場合には、回復期間が異なることがあります。
術後早期に左右差が気になっても、自己判断でマッサージをしたり、強く押したりすることは避けましょう。
3. クマ取り後の左右差を改善する方法

術後の左右差が自然に改善しない場合でも、原因によっては追加治療で改善を目指せることがあります。
ただし、すべての左右差に修正手術が必要なわけではありません。
① 腫れによる左右差は経過観察
術後早期の左右差が腫れやむくみによるものであれば、まずは経過観察が基本です。
医師から指示された範囲で冷却を行い、飲酒や激しい運動など、腫れを悪化させる可能性のある行動を控えることが大切です。
また、睡眠時に頭を少し高くすることで、むくみが軽減する場合もあります。
焦って追加治療を受けるのではなく、担当医と経過を確認しましょう。
② 片側だけふくらみが残っている場合
片側の眼窩脂肪が残っていることが左右差の主な原因であれば、追加の脱脂術が選択肢になる場合があります。
ただし、再手術では組織の癒着や瘢痕によって、初回手術よりも操作が難しくなることがあります。
また、ふくらんで見える部分が必ずしも眼窩脂肪とは限らないため、診察によって原因を見極めることが重要です。
必要以上に脂肪を取り除くと、かえってくぼみや不自然な凹凸につながる可能性があります。
③ 片側だけくぼんでいる場合
脂肪の取りすぎや骨格の影響によって片側のくぼみが目立つ場合には、ヒアルロン酸注入や脂肪注入などが検討されます。
ヒアルロン酸注入は、くぼみの程度に合わせてボリュームを調整できる治療です。
一方、脂肪注入は自身の脂肪を利用してボリュームを補う方法ですが、脂肪の定着には個人差があります。
いずれの方法にも、腫れや内出血、凹凸、しこりなどのリスクがあります。
特に目の周囲のヒアルロン酸注入では、まれに血管閉塞による皮膚障害や視力障害などの重篤な合併症が生じる可能性があるため、慎重な判断が必要です。
4. クマ取りで左右差を防ぐために重要なポイント

クマ取り後の左右差を完全に防ぐことは難しいものの、術前の診察や適切な手術計画によってリスクの軽減を目指すことができます。
① 正面だけでなく斜めからも目元を確認する
目の下のふくらみやくぼみは、見る角度によって印象が変わります。
正面からは左右差が少なく見えていても、斜めから確認すると片側の突出が強い場合があります。
そのため、術前には正面だけでなく、斜めや横方向からも目元の状態を確認することが重要です。
また、照明によって影の見え方が変わるため、可能な限り同じ条件で比較することも大切です。
② 脂肪だけでなく頬との境界を評価する
クマ取りでは、眼窩脂肪の突出だけでなく、目の下から頬にかけての立体感も重要です。
目の下のふくらみが改善しても、頬との境界に深い溝が残っていると、クマが十分に改善していないように見えることがあります。
特に、目の下のくぼみが強い方や頬のボリュームが少ない方では、脱脂だけでは理想的な仕上がりにならない場合があります。
そのため、脂肪注入や脂肪移動を伴うハムラ法など、別の治療が適しているケースもあります。
③ 左右同じ量を取ることにこだわらない

クマ取りでは、左右の脂肪を同じ量だけ除去することが必ずしも正解ではありません。
もともとの脂肪量や突出の程度が異なる場合には、左右それぞれに合わせた調整が必要です。
目指すべきなのは、脂肪をたくさん取り除くことでも、除去量をそろえることでもなく、自然でバランスのよい目元に仕上げることです。
5. まとめ

クマ取り後に左右差が生じる原因には、術後の腫れやむくみ、もともとの骨格の違い、眼窩脂肪の突出量、脂肪の除去量など、さまざまな要素が関係しています。
術後早期の左右差は時間の経過とともに改善することもありますが、原因によっては追加治療が必要になる場合もあります。
大切なのは、左右差があるからといってすぐに失敗と判断するのではなく、何が原因で左右差が生じているのかを正しく見極めることです。
また、クマ取りでは脂肪の除去量だけでなく、目の下のくぼみや頬とのつながり、顔全体のバランスまで考慮することが重要です。
クマ取り後の左右差に関するよくある質問
Q. クマ取り後、片目だけ腫れているのは失敗ですか?
A. 必ずしも失敗ではありません。術後は左右で腫れ方が異なることがあり、時間の経過とともに改善する場合があります。ただし、急激な腫れや強い痛み、視力の異常がある場合には、すぐに医療機関へ連絡してください。
Q. クマ取り後の左右差は自然に治りますか?
A. 腫れやむくみが原因であれば、自然に改善する可能性があります。一方、脂肪の取り残しや過剰な除去、骨格の影響などによる左右差は、自然には十分改善しない場合もあります。
Q. 左右差がある場合、いつから修正できますか?
A. 術後の組織が落ち着いてから判断することが一般的です。目安として術後3〜6か月程度の経過を確認する場合がありますが、術式や症状によって適切な時期は異なります。異常が疑われる場合は待たずに診察を受けてください。
Q. クマ取りで完全な左右対称にできますか?
A. 人間の顔にはもともと骨格や皮膚、脂肪量などの左右差があるため、完全な左右対称を保証することはできません。ただし、術前の診察で左右差を把握し、それぞれに合わせた治療を行うことで、自然なバランスを目指すことができます。
目の下のクマ取りのご相談はネビュラクリニックへ
ネビュラクリニックでは、患者様一人ひとりの目元の状態や骨格、眼窩脂肪の突出量などを確認し、適切なクマ取り治療をご提案しています。
「左右でクマのふくらみが違う」「自分にはどのクマ取りが合っているのか分からない」「クマ取り後の仕上がりに不安がある」といったお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。
目の下のクマ取りは、単に脂肪を取り除くだけではなく、目元全体の自然なバランスを考えることが大切です。
患者様それぞれのお悩みやご希望に寄り添いながら、適切な治療方法を一緒に検討していきます。ネビュラクリニックは全国の院でカウンセリングを行っています(診療の流れはこちら)。
※クマ取りは自由診療です。施術には腫れ、内出血、痛み、感染、左右差、くぼみ、凹凸などのリスクがあります。施術内容や費用、ダウンタイムについてはカウンセリング時にご確認ください(施術ページ)。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状については医師の診察を受けてください。
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住尾祥隆
Hirotaka Sumio
経歴
福岡大学医学部卒業
社会医療法人壮幸会行田総合病院
日本医科大学病院
大手美容外科 東京中野院 院長
大手美容外科 兵庫姫路院 院長
大手美容外科 埼玉大宮院 院長
大手美容外科 茨城筑波院 院長
所属学会・資格
日本美容外科学会(JSAS) 正会員
日本抗加齢医学会 正会員
ジュビダームビスタ® 認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス 認定資格医
日本外傷学会・日本救急医学会・日本外傷診療研究機構 JATEC外傷初期診療プロバイダー
腦梗塞rt-PA適正使用講習課程終了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
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